井戸茶碗のかいらぎ
hashibamingさんのリクエストで、
ホームページに載っている井戸茶碗のかいらぎについて。

まず、井戸茶碗、って昔の朝鮮のどんぶりをお抹茶碗に見立てたものです。
だから素直な飯碗形です。
次にかいらぎとは?
まず画像を見てください。
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裏を見ると
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拡大したら
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釉薬のちじれがかいらぎです。

これは僕の知る限り日本独特の美意識で、
雨漏り手とあわせて、侘びさびの代表的な感覚だと思います。
本家の朝鮮でも、かいらぎなんて、釉薬がとけ切っていない、虫の卵がまとわり付いたようで
嫌っていたようです。

土は極端な言い方すれば、削って荒れる土なら何でもOK.
出来ればちりめん状の荒れ方がなお良いです。

荒れた上に釉薬がかかると、その部分だけ多少厚く掛かります。
また、ピンホール等も出やすいです。

その素地の上に、
土灰6:長石3:貝殻灰1の釉薬を掛け、とけ切る一歩手前で止めると
こんな風になります。
貝殻灰はこの比率では多すぎると思いますが、まったく無いと
やはりかいらぎは出にくいようです。

因みに僕の窯で1180度です。
また、長石も、もうひとつのブログで登場したN氏が言うには
福島長石はきれい過ぎて、釜戸長石のほうが侘びさびっぽくなるそうです。

井戸茶碗のびわ色求めるのに、ただいま素地の土の研究中です。

写真の土は、陶器質の荒い赤土です。
鉄分が多すぎたみたいです。

この茶碗はかいらぎが高台際のみならず、全身に出まくって、
ちょっと下品になってしまいました。
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by tyawanya | 2005-06-24 20:46 | 陶芸の技法ー釉薬
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