カテゴリ:陶芸の技法ー粘土( 6 )
修理ー詳細
下の投稿の解説です。
どうもリンクの使い方がうまくいかないようなので、
文中からリンクできていません。

陶芸.COMの、「おしえてBBS]に載っていた海外在住の方の記事を
著作権無視でそのまま掲載。


素地は乾燥中に、内部にかなり「ひずみ」を生じます。
どうしても、フチや表面がまず先に乾燥して収縮するので、
まだ水分が多いほかの部分との収縮差が、ひずみの原因です。
ひずみを解消する方向で素地が物理的に動いていき、
構造的に弱い部分がその動きに耐えられなくなってキレます。

「一度キレてしまったものをムリに直すのはヤメたほうがいい」というのが
優等生の模範回答ですが、わたしは以下のようなこそくな手を、こそこそと使い、
うまくいくとまわりに自慢します(~_~;)

作品と同じ土に繊維を練り込んだ土で修復します。
繊維はグラスファイバーかトイレットペーパーを使います。
グラスファイバーの方が、焼失しないため、効果がより確実ですので、
今回はグラスファイバーを使う場合を説明します。
グラスファーバーシートを水中にドブンと沈めてよく濡らします。
水中から取り出して、濡れた状態のままハサミでこまかく切って、
繊維を数ミリていどにまで短くします。
このとき長袖、ゴム手袋を着用します。
こまかい繊維が皮膚に付くとチクチクするんです。
これを土に練り込んでいきます。
量は適当でして(目で見て、ファイバーのだんごと土のだんごがおなじだったら、
ちょっとファイバーが多いかも?)土の塊をちぎって見たときに
繊維が中から覗いていることを確認します。

作品のキレた部分は、ナイフなどでより幅広く切り開きます。
特にヒビの最後の部分は、それ以上ヒビが広がらないように
丸い穴で終わるようにしておきます。
ファイバー土を接合することになる面をナイフなどでキズをつけてから、
その部分とその周辺に水(あるいは水っぽいドベ)を塗り、
練り土状態のファイバー土をそこにはりつけます。
周りにはみ出てすこし盛り上がったくらいにします。
そのまま乾燥させます。
ファイバー土は乾燥による収縮をほとんどみせませんから、
作品とファイバー土の固さがちがっていても、
ファイバー土にヒビを生じたりはがれたりすることなく貼り付いて乾きます。
つぎにその部分をけずり道具(わたしはよく金ノコの歯をつかいます)で
周囲とおなじ高さになるようにならします。
このときも長袖/ゴム手袋/さらにマスクです。
ふつうに素焼きして、施釉/焼成します。
作品のキズが大きすぎる時や、キズが「構造的な問題(つくりかたにかんがみて、
どうしてもキレずにはすまない形態)」であるときには、これでも直せないときはありますが、ちょっとしたことだったらコレでごまかせちゃいます。


ということで、繊維質が粘土中に入ることによって収縮による切れなおしを防いでくれているようです。

ところでグラスファイバーとグラスウールとは同じものなのか?
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by tyawanya | 2005-05-30 08:56 | 陶芸の技法ー粘土
切れの修復
珍しく紐作りで大きな箱作っています。
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蓋の部分にきーをつけたのですが、タイミングがちょっとずれて、亀裂がはいりました。
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細い棒で亀裂を広げて以前ukkyさんが紹介していたMAJOさんのスパニッシュ職人の裏技
陶芸.COMの教えてBBSで紹介されていた技を合わせてやってみます。
まずどべ作り。
今回同じ粘土を乾燥させておいて乳鉢で粉砕。
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水を加えて泥ショウにします。
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次にMAJOさんと違うのがグラスウールを使うところ。
グラスウールを細かくはさみで切ります。
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これを先程の泥に混ぜて
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ワインビネガーの代わりに酢を加えて混ぜ混ぜ。
化学に詳しいオヤジによると酢酸で粘土中和して周りの粘土となじましてるとか。
これを傷口にぬりぬり。
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乾いたら金鋸の刃で削って仕上げ。
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粘土かすに混じって、グラスウールの繊維がぼろぼろ。

さて、焼いたらどうなるのでしょうか?
明日二人展の搬入なのに、こんなことしていて良いのでしょうか?
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by tyawanya | 2005-05-29 12:44 | 陶芸の技法ー粘土
大押し
偏壺とポットの途中ですが、今日のねたは大量の粘土の混ぜ方。
本来なら多分足で混ぜてしまうのでしょうが、僕が弟子入り時代に習ったのは、
40キロ以上200キロまでは以下のようにして混ぜて、均一にしていきます。

粘土の向こうに見える混雑はこの際無視してください。
まず、いろんな粘土を細かく切って投げつけながら山にします。
今回の粘土は信楽のカネ利の赤1号と美濃のオリ窯業の赤2号。
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山が出来たらぐるぐる回していきます。
すると粘土自体の重みで下に広がっていきます。


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120キロまでは一人でまわします。
それを超えると向かい合って2人でまわします。





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広がったところ。
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広がった裾を切って、また上や横に投げつけて貼り付けていきます。




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こうしてまた山になったら再び回します。
これの繰り返しでだんだん混ざっていきます。
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ほとんど混ざるとこれを小分けして、荒揉みします。

鹿児島の竜門司では回す代わりに上からこすって粘土を下ろして同様にしてました。

弟子入り時代はこれを160キロ、毎日揉んで、そのあと荒揉み100キロくらい、
菊揉み100キロくらいしてたから、スリムすぎる僕でも筋肉が付きました。
今はまた痩せっぽっちに戻ってしまいました。

因みに、200キロ超えたら、土練機通したほうが早いでしょう。
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by tyawanya | 2005-04-23 03:14 | 陶芸の技法ー粘土
もぐさ土焼成
やっと窯を焼きました。
もぐさ土のテストも焼けました。
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これを焼くとこうなりました。
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当然根っこは燃えてなくなっています。
色違いの層はそのまま薄い色違いで焼けています。
この部分が一番白くあがる、少し目の詰まったところでしょう。

次に、少し鉄分を含んでいそうな土。
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なんとこれが焼けてくると
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びっくりするほど鉄分を含んでいたようです。
鉄分のせいでよく焼きしまっています。
これは土を揉むときに分けておいたほうがよかったかも・・・
もう混ぜて揉んでしまった・・・

最後に、はっきり鉄分の層を含む砂っぽい部分。
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これが
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鉄分の層ははっきりと濃い赤土のなり、砂の部分は焼けても焼きしまらず、
ざらざらと崩れてきます。
山土っぽいかな?
この部分も除いたほうがいいのかな?
テストを焼く前に混ぜてしまったので、取り返しが付きませんが、
もう一袋あるので、次は今回の結果踏まえて、分別してから土にします。

ちなみに全部混ぜて挽いてみると、それなりにロクロは挽き易かったのですが、
長石単味の志野釉掛けて焼いてみると
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結構焼きしまっています。
でも赤土が混じって、色が着いています。
志野の緋色はこの鉄分から来るんでしょうか?
まだまだよく分かりません。
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by tyawanya | 2005-04-06 11:40 | 陶芸の技法ー粘土
足もみ
先日購入したもぐさ土、まだ軟らかかったので、根っこだけ取り除き
細かくちぎってバケツで水に浸しました。
もっと早くするつもりだったのですが、約1週間後の今日、
足踏みで揉んで見ました。
画像があれば結構面白かったのですが、なにしろ手も足も泥んこ。
有能な助手でも居れば写真とってもらうのですが、残念ながら一人でやっているので
文章だけです。
足踏み土もみの長所は、少々固い部分があっても体重で揉み込んでしまえる事。
欠点は、足が泥んこで気持ち悪い。(これはやってしまえば気持ちいいものですが)
寒い、土が冷たいとやる気になれない。
後始末が大変。(足の指の間にもたっぷり粘土が入り込んで)
30分も揉めば体も暖まり土もだままでしっかり混ざって揉みあがりました。
手で揉んでいたら1時間以上かかっていたでしょうが、予想外に早く終わってしまいました。
遊びに行った子供らに見せたかったのに・・・

やつらは人がやっていると面白がってやりたがるので、
今日も灰の篩い通しをやらせました(やってもらいました)。

もぐさ土、先日もコメントで高いといわれましたが、美濃のO陶業では
10キロ1260円、原土なので、手間はかかりますが、揉んで15キロくらいにはなるので
これでいいものが出来ればそれほど高価な買い物でもないと思います。
瀬戸で買えば20キロ800円の貫入土が、
信楽の粘土屋で頼むと2000円になったりする事考えれば
混ぜものなしの原土売ってくれるのはある意味良心的かな?
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by tyawanya | 2005-03-27 18:15 | 陶芸の技法ー粘土
もぐさ土購入&実験
念願のもぐさ土を購入しました。(オリ陶業)
原土です。根っこが付いてます。
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層状にいろんな色の土が混じってます。
鉄分と思われる周囲は砂が多いです。
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これを焼くとどうなるか、次回を乞うご期待。
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by tyawanya | 2005-03-19 15:31 | 陶芸の技法ー粘土