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ロクロの回転方向
ロクロで製作するときの、回転方向について、ukkyさんのブログで盛り上がっています。
僕は瀬戸の訓練校でも、弟子入り先でも、時計回りで水挽き、削りでした。
窯は伊勢にありましたが師匠が信楽の人間なので、多分信楽もこの回転なのだと思います。

■削る時の回転は、正回転?逆回転?

確かに僕の教室にこられてる生徒さんも、最初に習ったところが小鹿田だったりオーストラリアだったりすると反時計回りで作られます。
神戸はたくさん陶芸教室がありますが、講師の先生が丹波立杭から来ている場合は
反時計回りで教えているようです。

本来陶芸の技術の伝承は窯場で師匠から弟子に伝えられたのでしょうが、
今は陶芸人口の大半は、芸術系大学の陶芸科出身か陶芸教室経験者、
もしくは窯業地各地に作られた訓練校系の専門校出身者が占めていると思います。
まれにまったく独学で、という方も居られるでしょう。
最近はこのようなブログやホームページでも技術の情報交換も盛んで、
ますます自分で学びやすくなってきています。

また、陶芸教室によっては講師自身に知識技術がなくても教室運営できるように
マニュアル化されたフランチャイズ教室まで登場しました。
陶芸の裾野が広がることは喜ばしいことですが、ときどき講師に不信感抱かれる教室の噂も耳にします。(実はぼくのところだったりして・・・)

本題に戻って、ロクロの回転や土もみ回転方向は、今まで四半世紀やっていた限り、
どちらでもいいと思います。
今から始める方は、反時計回転のほうが右手を製作に使えるのでお勧めかも?
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by tyawanya | 2005-03-31 20:57 | 陶芸の技法ーろくろ
道具の値段
器具の値段
最近様々な陶芸ブログで陶芸用道具の値段の高さについて、苦情に近い書き込みを見かけます。
僕も弟子入りした四半世紀近い昔に、とある業者のカタログを目にして、どこにでもあるものまで『陶芸用』と銘打ってバカ高い値段つけてるのを見て、あきれた覚えがあります。
訓練校時代をすごした瀬戸は、はっきり言って信楽に比べてアマチュア向けの商売に出遅れ、
僕がいたころはその辺の金物屋や塗料屋にも平気で陶芸材料が売っていましたが、
アマチュア向けの店はありませんでした。
つまり町全体が陶芸主体だったので、あえて「陶芸」と銘打たなくてもあって当たり前だったのでしょう。
陶芸をかじり始めたばかりだった僕にとって、第一線で活躍する作家や、窯元の人たちと
同じ店で同じ道具を選ぶことの出来る喜びを味わえました。
今は陶芸人口も増え、裾野が広がり、だれでも電話一つで粘土、釉薬、道具から窯まで手に入ります。
でも、あまり素人だますような阿漕な商売続けると、そっぽを向かれますよ。
今も、そろそろ自作道具の楽しみが広がり始めてます。

ところで、いつも教室の人にロクロ教えていて思うのですが、ロクロやり始めた時こそ、
毎日ロクロに触るべき。でも買うには高い。しばらくやってみて向かないと気づくかもしれない。
そんな時、リースのロクロがあればと思います。
絶対需要はあると思います。
使ってみて気に入れば必ず買ってもらえるのだし、いい商売だと思うのですが、
誰かしてくれませんかねえ。
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by tyawanya | 2005-03-30 23:59 | 陶芸の技法ー道具
トルコ青釉調合 その2
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トルコ青釉の調合 その2です。
お約束どおり石灰分なしの調合。
画像右側は釉薬の流れテスト。
1 福島長石 20  炭酸バリウム 18  炭酸リチウム  6  朝鮮カオリン 8 福島珪石  27  酸化銅  2.0

2  炭酸バリウム  18~24
3  炭酸リチウム  6~8
4  炭酸バリウム  24~30
5  朝鮮カオリン   8~15 
3以降は流れすぎ。
2と4が好みの色かな?
5は表面に結晶。
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by tyawanya | 2005-03-30 14:41 | 陶芸の技法ー釉薬
僕のロクロ
散らかりようなら負けません
ホンと、人の仕事場って、参考になります。
興味津々。
って訳で、僕のロクロ風景を紹介。
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ピンクの手桶が悲しいけど、少し前までは40年位前に使っていたお櫃を使っていました。
僕は胡坐でロクロを挽きます。
本来胡坐系は手回しロクロ(瀬戸、信楽等)の窯場で、椅子で作るのは蹴りロクロ(有田、小鹿田、唐津等)の窯場でしょう。
僕は弟子入り時代蹴りロクロで修行しましたが、製品作らせてもらえるようになってから胡坐で
電動ロクロを挽いてます。
現在ではほとんどの人が椅子で作っているのでしょう。
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by tyawanya | 2005-03-30 02:08 | 陶芸の技法ー道具
トルコ青釉調合
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トルコ青釉の調合テスト。
画像は左から磁器土酸化・信楽並練り土酸化・磁器土還元。

調合はNo.1 福島長石 38 鼠石灰石 11 炭酸バリウム 11 福島珪石 27 酸化銅 1.0
    No.2  朝鮮カオリン 8 添加
    No.3  炭酸バリウム 11~18に増加
    No.4  炭酸リチウム 6 添加
    No.5  酸化銅  1.0~1.5に増加
    No.6  酸化銅  1.5~2.0に増加
    No.7  福島長石 38~50に増加

これを見るとNo.4以降は劇的な変化は見られません。
ただし、このときは釉薬の流れのテストを忘れていました。
No.5の調合で1250度で焼成すると完全に流れてしまいます。

また、釉薬の本によると、融剤に石灰石使うと青くならず緑系になるとのこと。
確かにNo.5の調合の釉薬を還元で使うとトルコ青釉ならず、トルコ緑釉になります。
それはそれできれいなのですが。

ということで、次は石灰石なしのテストを予告しておきます。
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by tyawanya | 2005-03-29 01:44 | 陶芸の技法ー釉薬
あく汁と貝殻
青灰釉の器を焼く
笠間のtakano氏がブログで紹介しているあく汁や貝殻の使い方、
僕も以前やったことがあります。
あく汁は灰を水簸するときにでるなるべく濃厚な、指がすぐぬるぬるするぐらいなのをとっておきます。
素焼きをあく汁に浸したあと釉薬掛けするのですが、普通の水と違ってなかなか乾きにくいような気がします。
うっすら緋色が出ます。
また、貝殻は教室の生徒さんが情報を聞き込んでやりだしました。
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貝殻置いて焼くだけで強烈にアルカリが飛んで緋色が出るのですが、
教室の人の悪い癖は、いくつもの技法をひとつの器にいろいろやりたがること。
今回も、灰釉の吹きつけと緋だすきと貝殻の緋色を求めたので
ひとつに絞るようにアドバイスをしました。
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by tyawanya | 2005-03-28 13:43 | 陶芸の技法ー釉薬
含鉄土石釉薬テスト
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含鉄土石に外割で2,4,6,8,10割合成土灰加えた釉薬のテスト。
最上段はそれぞれ含鉄土石単味。
左から 来待石、益子赤粉、中国黄土。
それぞれ信楽の白土(かね利 特練りB)赤土(かね利赤1号)

テストピースをスキャンしましたが少してかって見にくくなってます。

来待石は単味で柿釉になりますが2割合成土灰加えると間抜けた色になってしまいます。
これを飴釉にするためには鉄とマンガンの添加が必要でしょう。

赤粉は4~6割合成土灰加えると飴釉になってくれそう。

中国黄土はとにかく粘りが強いので生を多くするとテストのようにちじれます。
合成土灰4~6割で黒釉になりますが、ちじれ防止には中国黄土の半量を
素焼きすれば大丈夫です。
8~10割で赤くなっていますが、釉薬の濃い部分は黄土色になっています。
原理的には伊羅保釉の調合です。
薄がけで鉄赤釉になるのでしょうか。
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by tyawanya | 2005-03-27 21:13 | 陶芸の技法ー釉薬
足もみ
先日購入したもぐさ土、まだ軟らかかったので、根っこだけ取り除き
細かくちぎってバケツで水に浸しました。
もっと早くするつもりだったのですが、約1週間後の今日、
足踏みで揉んで見ました。
画像があれば結構面白かったのですが、なにしろ手も足も泥んこ。
有能な助手でも居れば写真とってもらうのですが、残念ながら一人でやっているので
文章だけです。
足踏み土もみの長所は、少々固い部分があっても体重で揉み込んでしまえる事。
欠点は、足が泥んこで気持ち悪い。(これはやってしまえば気持ちいいものですが)
寒い、土が冷たいとやる気になれない。
後始末が大変。(足の指の間にもたっぷり粘土が入り込んで)
30分も揉めば体も暖まり土もだままでしっかり混ざって揉みあがりました。
手で揉んでいたら1時間以上かかっていたでしょうが、予想外に早く終わってしまいました。
遊びに行った子供らに見せたかったのに・・・

やつらは人がやっていると面白がってやりたがるので、
今日も灰の篩い通しをやらせました(やってもらいました)。

もぐさ土、先日もコメントで高いといわれましたが、美濃のO陶業では
10キロ1260円、原土なので、手間はかかりますが、揉んで15キロくらいにはなるので
これでいいものが出来ればそれほど高価な買い物でもないと思います。
瀬戸で買えば20キロ800円の貫入土が、
信楽の粘土屋で頼むと2000円になったりする事考えれば
混ぜものなしの原土売ってくれるのはある意味良心的かな?
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by tyawanya | 2005-03-27 18:15 | 陶芸の技法ー粘土
もぐさ土購入&実験
念願のもぐさ土を購入しました。(オリ陶業)
原土です。根っこが付いてます。
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層状にいろんな色の土が混じってます。
鉄分と思われる周囲は砂が多いです。
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これを焼くとどうなるか、次回を乞うご期待。
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by tyawanya | 2005-03-19 15:31 | 陶芸の技法ー粘土
黄瀬戸の丹磐
今回は陶芸教室の方の作品を実験台にした黄瀬戸のタンパンのレポート。
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素地の土は美濃志野土、五斗蒔土ほど砂っぽくないが同様にあまり焼きしまらず、
その分やわらかく焼きあがります。
轆轤もひきやすく手びねりにもむいていますが、すぐ硬くなり、削りのタイミングを逃すと大変なことになってしまいます。
軟らかいうちにもろもろと削ってしまうほうが賢明ですし黄瀬戸らしい雰囲気が出ます。
塗っている絵の具は水溶性の硫酸銅と炭酸銅のブレンド。
抜けタンパンには水溶性の硫酸銅が必要ですが全部浸み込んでしまうと不安なので
炭酸銅を混ぜました。
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ご覧の画像では銅絵の具はきちんと緑に発色しましたが、唐草部分の鉄絵の具は黄瀬戸釉に溶け込んで消えてしまいました。
今回は黄瀬戸釉が濃すぎて少し流れ気味でした。
また銅絵の具もがんばって塗った部分は濃すぎて焦げました。
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by tyawanya | 2005-03-11 04:15 | 陶芸の技法