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修理ー詳細
下の投稿の解説です。
どうもリンクの使い方がうまくいかないようなので、
文中からリンクできていません。

陶芸.COMの、「おしえてBBS]に載っていた海外在住の方の記事を
著作権無視でそのまま掲載。


素地は乾燥中に、内部にかなり「ひずみ」を生じます。
どうしても、フチや表面がまず先に乾燥して収縮するので、
まだ水分が多いほかの部分との収縮差が、ひずみの原因です。
ひずみを解消する方向で素地が物理的に動いていき、
構造的に弱い部分がその動きに耐えられなくなってキレます。

「一度キレてしまったものをムリに直すのはヤメたほうがいい」というのが
優等生の模範回答ですが、わたしは以下のようなこそくな手を、こそこそと使い、
うまくいくとまわりに自慢します(~_~;)

作品と同じ土に繊維を練り込んだ土で修復します。
繊維はグラスファイバーかトイレットペーパーを使います。
グラスファイバーの方が、焼失しないため、効果がより確実ですので、
今回はグラスファイバーを使う場合を説明します。
グラスファーバーシートを水中にドブンと沈めてよく濡らします。
水中から取り出して、濡れた状態のままハサミでこまかく切って、
繊維を数ミリていどにまで短くします。
このとき長袖、ゴム手袋を着用します。
こまかい繊維が皮膚に付くとチクチクするんです。
これを土に練り込んでいきます。
量は適当でして(目で見て、ファイバーのだんごと土のだんごがおなじだったら、
ちょっとファイバーが多いかも?)土の塊をちぎって見たときに
繊維が中から覗いていることを確認します。

作品のキレた部分は、ナイフなどでより幅広く切り開きます。
特にヒビの最後の部分は、それ以上ヒビが広がらないように
丸い穴で終わるようにしておきます。
ファイバー土を接合することになる面をナイフなどでキズをつけてから、
その部分とその周辺に水(あるいは水っぽいドベ)を塗り、
練り土状態のファイバー土をそこにはりつけます。
周りにはみ出てすこし盛り上がったくらいにします。
そのまま乾燥させます。
ファイバー土は乾燥による収縮をほとんどみせませんから、
作品とファイバー土の固さがちがっていても、
ファイバー土にヒビを生じたりはがれたりすることなく貼り付いて乾きます。
つぎにその部分をけずり道具(わたしはよく金ノコの歯をつかいます)で
周囲とおなじ高さになるようにならします。
このときも長袖/ゴム手袋/さらにマスクです。
ふつうに素焼きして、施釉/焼成します。
作品のキズが大きすぎる時や、キズが「構造的な問題(つくりかたにかんがみて、
どうしてもキレずにはすまない形態)」であるときには、これでも直せないときはありますが、ちょっとしたことだったらコレでごまかせちゃいます。


ということで、繊維質が粘土中に入ることによって収縮による切れなおしを防いでくれているようです。

ところでグラスファイバーとグラスウールとは同じものなのか?
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by tyawanya | 2005-05-30 08:56 | 陶芸の技法ー粘土
切れの修復
珍しく紐作りで大きな箱作っています。
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蓋の部分にきーをつけたのですが、タイミングがちょっとずれて、亀裂がはいりました。
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細い棒で亀裂を広げて以前ukkyさんが紹介していたMAJOさんのスパニッシュ職人の裏技
陶芸.COMの教えてBBSで紹介されていた技を合わせてやってみます。
まずどべ作り。
今回同じ粘土を乾燥させておいて乳鉢で粉砕。
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水を加えて泥ショウにします。
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次にMAJOさんと違うのがグラスウールを使うところ。
グラスウールを細かくはさみで切ります。
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これを先程の泥に混ぜて
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ワインビネガーの代わりに酢を加えて混ぜ混ぜ。
化学に詳しいオヤジによると酢酸で粘土中和して周りの粘土となじましてるとか。
これを傷口にぬりぬり。
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乾いたら金鋸の刃で削って仕上げ。
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粘土かすに混じって、グラスウールの繊維がぼろぼろ。

さて、焼いたらどうなるのでしょうか?
明日二人展の搬入なのに、こんなことしていて良いのでしょうか?
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by tyawanya | 2005-05-29 12:44 | 陶芸の技法ー粘土
昨日の続き
昨日貼り合せた兄貴分のほう、腰が早く乾くように
電球入れて一晩。
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朝になったら乾きすぎていてあせりました。
腰をもう少し削って、スリムにしてパーツを付けたら
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こんなんになりました。

そう、急須。に見える花器。
最初は土瓶にしようと思っていたので、口に蓋受けが付いていなかったので、
急遽貼り付けて、蓋を挽き直し。

腰を早く乾かすのは、以前、傘立て作って、厚みだけ気にして削っていたら
上の重みで、まだ柔らかかった腰がゆがんできて、ピサの斜塔ならぬ
いがんだ傘立てができたので、少し学習したつもりだったのですが、
やりすぎました。

さて、弟分のほうは
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まだ、蓋が乾いていないので削れて居ません。
こいつは一本挽きだから生化粧してみようかな?

ついでに大きさ比べ。
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右から1~2人用、4~5人用、いつも教室で使っている10人以上用、30人用?、弟分、兄貴分。
ずらっと並んでみました。
明日乾かして素焼き行きの予定。
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by tyawanya | 2005-05-18 23:24 | 陶芸の技法ーろくろ
何になるのでしょう
本日はちょっと大物作ったので。
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深い鉢を二つ。
重さにして片方は5キロくらい、もう一方は10キロくらい。
実は軽いほう(奥の写真)は底が抜けています。
これが3時ごろ。
6時間後、
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亀板ごとひっくり返して載せました。
このときつなぎ目に細い粘土の紐をはさむときれいに付くのですが、
いつもそれして、土台の大きさが変わってしまうのでなるべくしません。

ここで上の亀板を切り離します。
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つなぎ目は
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これを中と外からクチュクチュして
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それからちょっとスポンジでぬらして外にこて当てて
クチュクチュの痕を抹殺します。
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この時点で、高さ73センチ。
口は接続部分が落ち着いたら整えなおします。

写真は動かないのでばれませんが、実は結構振っています。

また、腰の部分が口に比べて太いのは肉厚なため。
削ってスマートにします。
まだ、大物の腰の土が上手に伸びません。

師匠が傘たてつくっていたとき、それぞれロクロ挽いたときはふらふらしていたのに、
ひっつけて出来上がるとピシッと振りがとまって、
神業にびっくりしました。
なかなか師匠のようには作れません。

さて、これは壷でも傘たてでもありません。
この後数点パーツを加えて完成。
その報告は今夜深夜か明日朝になる予定。

これのミニチュア版を一本挽きで作りました。
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これはすぐに削れて腰がスマートに。
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上の兄貴分と同時進行で作ります。
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by tyawanya | 2005-05-17 22:22 | 陶芸の技法ーろくろ
仕事してまっせー
とうとうブログ更新しないまま1週間たってしまった。
この数日は結構忙しく仕事しているのですが、
忙しすぎて写真撮れずに居るので更新できませんでした。
その割りに、あちこちのブログにお散歩。

お詫びにこんな写真を。
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以前作った7角皿。
焼きあがったらこんなになってしまって、ちょっとがっかり。
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by tyawanya | 2005-05-16 20:46 | 陶芸の技法ーろくろ
パクリ・・・河井寛次郎の呉州
pakurigamaさんのパクリをパウリました。
ものすごく うれしい
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僕の師匠は河井寛次郎直伝の呉州を使っていましたが、弟子には教えてくれませんでした。
渡りのロクロ職人していた先輩から、河井寛次郎の調合を教えてもらって、
アレンジして使っています。

僕のは石灰透明釉なので、pakurigamaさんの呉州に比べると硬い感じがします。
石灰釉で、登り窯で焼くと程よくぼけて、軟らかくいい感じになりましたが、
我が家は電気窯なので、すっきり焼けてしまいます。
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by tyawanya | 2005-05-08 23:32 | 陶芸の技法ー釉薬
月刊 陶
今巷に陶芸の雑誌が溢れていますが、
かつては芸術新潮か、銀華(漢字の記憶がおぼろげで・・・)、茶陶系の「なごみ」
東博、京博、奈良博監修「日本の美術」などで特集組んだときだけ、見れるという状態だったと思います。
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この月刊誌は1980年8月創刊、僕の知りうる限り陶芸専門の月刊誌、というか定期誌でした。
大学在学中に出会い、いろいろ読みました。
瀬戸の訓練校時代も、瀬戸の商店街の中の書店が、バックナンバー揃えてくれていて、
しかも訓練生向きに学割までやってくれて、全巻揃えました。
ある日突然終刊になり、寂しく感じました。
途中から「炎芸術」が創刊されました。
「陶磁朗」はまだ影も形も無い時代でした。

加藤唐九朗が現役で、辻清明がメジャーだったころです。
先日亡くなったピーター・ボルコスを初めて知ったのもこの雑誌です。

ちなみに温故堂出版という出版社から全部で26~7巻発行されたはず。
26巻までは手元にあります。
見てみたい方はご連絡ください。
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by tyawanya | 2005-05-07 03:22 | 陶芸の技法
窯出し
皆さんがGWを楽しんでいる間、今年はまったく出歩きませんでした。
閉じこもって何していたのか・・・

だらだらと仕事してました。

先日の長男が化粧がけしてくれた皿が焼けました。
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でも、化粧が厚いとこんな悲惨なことに・・・
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そのほかには、これまた以前公開したトルコ青釉の調合ミス、
焼いてみると
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マットになっています。
流れやすさだけは同じで、調子が求めていたのとぜんぜん違う!
これはこれで面白いのですが・・・

更に、小窯で焼いたDM用の珈琲カップ
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かなり熔け不足ですが、多分本番で、
15キロの窯で焼いたらまた調子が変わってしまうのでしょうが、
取り急ぎDM用に撮影。
この写真が6月あたまの二人展のDMに載ります。
相変わらず地味ですなあ。
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by tyawanya | 2005-05-06 23:40 | 陶芸の技法
素焼きに化粧、釉薬がけ
今日もゴールデンウィークだというのに何も予定の無い我が家。
昼過ぎにちょっと子供の野球に付き合って、
帰ってから長男を助手に素焼きの皿に化粧がけと釉薬がけ。
昨夜窯出ししておいたに素焼き用の蝋石主成分の化粧を掛けます。
裏に撥水剤を塗って、長男が釉がけばさみで化粧にどぼん。
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化粧がけしたところに触らないように注意しながら、ろくろにそっと・・・
僕が針で引っかきます。
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引っかいたあとにバリが出るのをこすって、吹き飛ばします。
吹きすぎて気分が悪いと長男が弱気なことを言うので、
文明の利器コンプレッサーの登場。
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このあと、僕が御深井釉みたいなのにつけて出来上がり。
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この腕は僕の手です。

これでようやく酸化用の窯に詰めるものが揃いました。

めったに手伝わせないので、これからはもっと手伝わせようかな?

これって、子育て日記の記事かなあ?

酸化の窯は本日深夜に点火。
同時に小窯で、DM用の井戸釉珈琲セット焼ます。
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by tyawanya | 2005-05-03 20:57 | 陶芸の技法
石膏削りのやすり
石膏型を削る道具について、mutsukiさんの
石膏けずる道具です
にまたまたトラックバック。

今日近所のホームセンターに行き、いいものを見つけました。
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石膏ボード用のやすりらしいのですが、名前が「メントリーヤスリ」
しかもほとんどおろし金状態なので、軽い。
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しかも980円。

作りたての石膏型だと削り滓が溶けて引っ付いてくるのですが
これだとすぐだと簡単に洗い流せます。
ただし、固まるませ放置すると恐いことになりそう・・・

世の中はGWで、イベントに参加したりお出かけしたりしているようですが、
明日は子供は学校に消えてくれるので、
ゆっくり仕事します。
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by tyawanya | 2005-05-02 02:13 | 陶芸の技法ー道具